浪速の闘拳・亀田興毅の試合を見た。
今回は今までの花試合とは違って世界戦。相手の世界ランク1位ランダエタはガチに強いはず。ベネズエラってだけで強そう。ジョーヤブーキーでおなじみの、あのカーロス・リベラの母国でもある。
いろいろ言われてる亀田も、れっきとした東洋チャンピオンだし、世界ランク2位。パワーで勝る亀田は有利なはず。毎度のことだがホームの有利さもある。
放送するTBSも、高視聴率を見込めるとあって、かなりの入れ込みよう。すでに大晦日の防衛戦まで予定に入れたらしい。気が早すぎ。
7:30pmに番組が始まって、なかなか試合が始まらない。試合開始したのは9:00pmだった。
その1時間半もの間、過去のVTR(亀田三兄弟の生い立ちとかいつものやつ)を垂れ流し続けた。まあ、それでも十分視聴率が取れるんでしょう。TBSは。
だったら、新世界王者になったばかりの名城の話題を、なぜとりあげないのか。これはちょっと不自然すぎると思う!TBSは。
こんだけゴールデンに枠があるのに、なぜ他の階級の日本人チャンピオンを紹介しないのか。TBSは。
理解に苦しむ。プロレスのように団体やTV局の間で取り決めがあるのか。プロレスや格闘技と同じ、エンターテイメント路線なのか?ボクシングは。
ボクシングは柔道とかと同じ五輪の競技じゃなかったのか?TBSは。
1時間半も時間があるんだったら、過去の日本ボクシング界の栄光の歴史、具志堅や渡辺二郎とかの、かっちょいいVTRをちょっとくらい流してもいいじゃん。
世界で人気のヘビー級やウエルター級の話題とかだって、ちょっとぐらいとりあげてもいいじゃん。TBSさんよー。
一過性のファンを本当のボクシング好きにしようという気概はないんだろうか。TBSは。
所詮ワイドショー目線。ヨン様とかと同じ。
TV(TBS)にボクシングが食い物にされてる。悲しいことです。
それと、異常な位ループされるパチンコのCM。不快指数MAX。悲しいことです。
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問題の試合は、リアルタイムでも見ていたが、まずは、録画したVTRで素人なりにも冷静に、客観的に採点してみる。長文ご容赦下さい。
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1R まあまあな出だしかと思いきや、終了間際に一発くらい、まさかのダウン。亀田の初めてのダウン。あららー。亀田8-10ランダエタ
(ここから、亀田を全力で応援する自分がいた。しかしジャッジは冷静に公平にする!)
2R 始めはダウンの影響か動きが悪かったが、徐々にペースを取り戻してきた。ランダエタは倒しに行かなかったのにくらべ、亀田に必死さ、積極性を感じた。甲乙はつけがたいがマストシステム(必ず優劣をつけなければいけない)なので亀田10-9ランダエタ
3R 亀田のボディが炸裂した。決定打はなかったが終始有効打は亀田だった。意識してボディを打った印象。亀田10-9ランダエタ
4R ランダエタのフックが決まって亀田はふらついたが、すぐに持ち直して激しく打ち合う。ランダエタがローブロー気味のボディを打つが、効いてるそぶりも見せない。このあたりの根性はすごい。しかし逆にランダエタも痛がらない。効いてないふりをする演技力もチャンピオンの条件なのか。マストシステムなので亀田9-10ランダエタ
5R 互角な展開。決めに行く姿勢で亀田に分がある。亀田10-9ランダエタ
6R 亀田の右右のコンビネーションが続けざまに決まる。終盤ランダエタが盛り返したが、亀田のほうが印象が強い。亀田10-9ランダエタ
7R 亀田のボディが炸裂。ランダエタがちょっと嫌がるそぶりを見せた。これは印象悪い。手数はランダエタの方が多いがほとんどがガードの上。亀田10-9ランダエタ
8R ランダエタが距離をとってきた。亀田はやや戦いづらそうな感じ。ランダエタのジャブが微妙に決まり始める。亀田の勢いをランダエタの手数が明らかに上回ってる。亀田9-10ランダエタ
9R ランダエタのペース。ジャブが的確。亀田は細かいコンビネーションがなく、頭から突っ込むだけ。手数が少ない。ロープ側に追い詰めていけるかと思ったけど、意外と効いてないみたいで逆に多めにパンチを返される。内田裕也を発見して笑う。亀田9-10ランダエタ
10R ランダエタがジャブをたくさん打つ。亀田は手数が少ない。かといって目立った有効打もない。「シュッシュッ」といいながらパンチを繰り出すけど効いてないっぽい。亀田9-10ランダエタ
11R 相変わらずランダエタが手数が多い。でも1分20秒位までは亀田がコンビネーションをだして押していた。一瞬いけるかと思ったが、効いてないみたいで、逆にカウンターが決まったらしく、亀田がふらついた。よろめいてランダエタに寄りかかり、膝を突いた。レフェリーは近くにいて分からなかったようだが、ダウンをとられてもおかしくない場面だった。どの一発というより、今までのジャブによるダメージの蓄積が今になって表れたのだろう。1ラウンドのダウンも効いているんだろう。しかし亀田は決して倒れなかった。涙が沸いてきた。亀田8-10ランダエタ
12R 亀田のダメージは残ってるようで、KOの心配もしてきた。だが、亀田は勇気を振り絞って戦った。途中から素早いコンビネーションがでた。でも当たってないけど。
ランダエタは判定勝ちを狙って逃げ腰になっていた。この優しさというか無難さが気に入らない。倒しに行って欲しかった。
まあコイツはそこまでの実力なのかもしれないけど、リスクを負わないしたたかなヤツという気もする。チャンピオンの条件かもしれない。亀田9-10ランダエタ
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試合は決着が付かず判定になった。上記の採点はあくまで私の主観によるものですが、亀田111-115ランダエタと、どう見ても亀田の負けという印象だった。
亀田は必殺のボディが少なかったと思う。ローブローでもいいからガンガン打って欲しかった。逆にランダエタは上下によく打ち分けていた。
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しかし、結果は驚くべきものだった。
亀田の勝ち。。。
リングアナ『新チャンピオン、なにわの~とうけ~ん、かめだ~こうき~~』…え?
…え゛え゛~?
…え~~~~(テレホンショッキング)
…いいぃーーー?(内場勝則)
しばらくあっけに取られた。
K-1かと思った。
どう見ても、亀田の負けじゃん。
why?
教えておじいさん。
解説の、畑山や鬼塚、竹原氏も、判定結果が出る前は「これがボクシング。負けたけど亀田はよくがんばった」的な論調だっただけに、判定結果がでてから、しばらく絶句していてコメントがでない。w
いや、亀田に罪はない。亀田の根性とテクニックには恐れ入った。感動した。
けど、あのキテレツな判定で、そんな感動もどこかへ吹き飛んでしまった。
ランダエタに目立ったダメージはない。心配されたスタミナも全然衰えなかった。1Rでダウンとったからって消極的なシーンもほとんどなかった。なにより手数が多かったし、必死でがんばっていた。
ランダエタかわいそすぎる。おかしいよ。
本当にいいのかこれで?
何億という金が動いてる。完全にボクシングが商業主義に食われた。
WBA(世界ボクシング協会)はこの試合を見て、本当に何も疑問に思わないのだろうか。
軽量級はボクシングの本場の欧米には関係ないので、金のある日本がやりたい放題なのだろうか。
これが、日本の商業スタイルなのかと、恐れ入りました。
いつから日本はこんな恥ずかしい国になってしまったんだろうか。
日本ボクシングの、あしたはどっちだ。(←うまい)
改めて言うが、亀田に罪はない。態度とかはスポーツマンではないけど、ボクシングはスポーツ以前に男同士のしばきあい。亀田は日本人が忘れかけた根性を持ってる。ギラギラしてて、全盛期のウルフ金串のようだった。感動した。
その亀田に心無いバッシングが集中して、精神的に潰されないか心配。
それだけに、金儲け集団の罪は重い。
一回、海外で防衛戦をしてみればいいと思う。取り巻きがいなくなれば、逆にKOで勝ってくれるじゃないかな。
まあ、数ある弱点を克服して、パワーを生かせば、絶対チャンピオンになれる。(あ、もうチャンピオンか…苦笑)、とにかく、これからの奮起に期待する。次が大事。
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